飛驒高山美術館 Hida Takayama Museum of Art【2024年4月】
岐阜県高山市にある美術館。2020年5月末に閉館した旧飛驒高山美術館からコレクションを受け継ぎ、アール・ヌーヴォー、アール・デコのガラス工芸品や家具など、世界中で収集されたアートの名品を展示しています。「うつろいを愉しみ、五感を刺激するアート体験」という株式会社丹青社様による展示テーマのもと、美術館の音楽デザインをしました。
館内では、展示室ごとに異なる楽器の組み合わせによる室内楽アンサンブルが流れています。メインの「うつろいの間」においては、アンサンブルと飛騨高山周辺で収録した環境音を重ね合わせ、さらに周辺の天候、時間帯、季節、人の動きに伴って変化し、うつろう音楽が、 立体音響システムから流れています。6つの楽器と4台のピアノを円形の部屋を囲むように配置し、まるでアンサンブルに包まれているかのような、さらには外の世界にまで空間がつながっていくような音環境を空間の中に生み出すことで、鑑賞者に新しいアート体験をもたらします。音楽制作は一ノ瀬 響様に、演奏はアンサンブル・ノマド様に、そして音響システムの設計・施工は株式会社ユニオンサウンドシステム様にご担当いただきました。世界中でここにしかない唯一無二のアートの鑑賞体験を生み出すサポートとなるとともに、Mood Mediaが考える、 美術館における “BGM” の新しい在り方を提示しています。
施設:飛驒高山美術館 Hida Takayama Museum of Art
事業主:リゾートトラスト株式会社
建築設計:株式会社日建設計
建築施工:鹿島建設株式会社
美術館 設計・施工:株式会社丹青社
音楽制作:一ノ瀬響
演奏: アンサンブル・ノマド
音響システム設計・施工: 株式会社ユニオンサウンドシステム
撮影:フォワードストローク